ロマンディア

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Romandia

謎の冒険物語を書いています。

【08-03】リバース

 ナイトコアにはイトクロックという弟がいた。ただ、異父兄弟で年も10才以上離れており、一緒に暮らしたことはなかった。その接点がないに等しい弟が突然現れた。

 ナイト家にはロングスケールという家宝がある。なんとマスタングの初期作品で、巷では謎の多い武器とされている。先代とは旧知の仲であったことから、資金援助の御礼にと贈られた可能性が高い。

 蒼く儚げな色合いや影の付き具合から美術品としての要素も強く、現存する武器の中で最高傑作と言われている。

 誰に吹き込まれたか、クロックロングスケールにかかる相続の権利を主張してきた。彼の後ろには仲間も数人確認できた。皆、世間からのはみ出し者で、強い結束がある印象を受けた。

 当然、簡単に渡す訳もなく、門前払いが正しい回答にはなるものの、一連の流れは今後を読み解くヒントにもなるかもしれないと考えていた。

 後で分かったことだが、連中は流浪の民でありながら既に一定の勢力を持っており、ホームタウンと絶対的なモチベーションを探していたようだ。

 招かれざる珍客は、不穏な空気の中、一方的に再会を予告しその場を離れていった。そして世界は動き出した…

 

<ロングスケール>

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