【08-04】動力 ~未来のエネルギー~
北東の湖周辺で、新たなエネルギー源「ロッドオイル」が密かに採掘されているという噂がある。
技術的に見ても位置情報システムと小型衛星の連携により掘削の精度は著しく進歩している背景はある。
これから産業化し広く一般社会に定着するには、安全性の証明や利用展開の整備等に非常に長い時間が必要になるが、資源の代替として常識が変われば、世界の地図は塗り替わる。
その資源に対する情報は研究段階というだけで他は不明。ただ一部の富裕層の間では、先行投資案件とされている。
ナイトコアの本当の狙いは、そのエネルギー利権の独占だった。
クロックにロングスケールを与え勢いに乗らせて北西に注目を向けながら、イーストハイウエイを活用して効率的なロジスティクスを形成していた。
中央のシンクタンク肝入りの事業計画であり、秘密裏に支配するため関係者は最低限とした。
北は工業化に向けたノウハウは世界一だが、明らかに敵であり情報を与えるべきではない…南東の研究者にも活用できる知見が多いとは思われるが、サイエンテには警戒されている…
誰と組むのが得策か、今はそのシナリオ書きに必死である。
<ロッドオイルが眠っているとされる北東グッドフォレストの地図>
第二章 完
また、構想を練るため、充電期間に突入します。
ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
ブルースター・ストリーム