【07-03】ハイバイオ
南東発のバイオベンチャーということになっているが、実態は中央の某研究所の残党である。
専門領域を見ればわかる人には判る。現在は、とある難病の治療薬を開発。魔の川を抜け、東の富豪カルネゴの支援を受けながら事業化を目指している…ということになっている。
一方で、生物の融合という表に出せない研究もある。メンバーはサンバーストと助手のモーリーの2名で構成。機密故の極小体制である。
彼らの代表作は「スプリュー」というコードで呼ばれるシンボリック。その凶暴性から外に出てしまうと大事件につながるため、地下の一室、強固な檻の中に随分長く幽閉されている。
遡ると、どうも前身の組織が行っていた実験によりこの世にシンボリック・プロパティが誕生したらしい。ただ決定的な証拠もなく、最大級のトップシークレットはこの世の黒歴史とされ、ルポライターと共に消し去られた可能性が高い。
謎の多い組織を調べていくと、物語に核心に達してしまう可能性すらある。今わかっていることは、「ロストワン」と「トラペッド」という2つの単語だけ。
プロローグを思い出す…「どの生物にも階級があり、反骨して成り上がる者が存在する」過去に覇者になれなかった負け犬の空気感を持っている。現代の礎を築けなかったということは、搾取されている側…
<スプリュー>
「決して表に出ることのない最強のシンボリック」