ロマンディア

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Romandia

ロマンディアという世界観を創作しています☆

【04-04】ビジネスの展開

 バイキングストームの新たな名物は、国営企業「スノーエッジ」が製造する食器である。海賊もそうであったが、この国は割と何でも国営にしてしまう。

 北西の北西といえば世界の果て、そこにそびえ立つレッダ山の麓には海水と真水が入り混じるスポットがあり、極めて純度の高い粘土を取ることができる。

 昔から質の高い陶器が作られるところに着目したイトクロックは、ミッドナイトパスタの周辺ニーズと北エリアの工業環境を巧みに利用する等、政策を展開していた。(もしかしたら、「ナイトの系譜」という裏の設定も存在するのかもしれない…)

 中でも東の洋菓子店アルフレッドや、北東のワイン工房ブラッディ・ジュテームとのコラボ企画は大成功し、爆発的人気の要因となった。

 今やおしゃれな贈答には欠かせないアイテムで、限定品の発売には世界中からバイヤーが大挙詰めかけ、即日完売→プレミア価格が当たり前となっている。

 コレクター同士のコミュニティも割と多く、「#“スノエ”でティータイム」が時たまトレンド入りする。

 

<オールドカマーのブリザードンが持つグラスワンド>

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【00-08】武器屋のまとめ

 この世界においては、「どれだけ良い品質の武器を手に入れられるか」という人生観がある。特徴的な武器はその人の象徴ともなりうることから、マストなアイテムとされている。

 歴史とともに武器も発達、様々な機能を備えデザインも多様化し、人々の歩みと同じく進化を重ねてきた。

 北にはエニウェイという武器を特産として取り扱う村もあり、東には孤高の職人マスタングが世界で最高の品質を生み出し続けている。武器職人はユーザーである猛者共の戦歴とともに名を残す。

 今やグッドスタンダードという武器全般を取り扱うグローバル企業まで存在する。西のアームレストや中央のシャインという卸問屋と取引をしながら、各国主要都市に流通網を形成している。

 その社長ライノは「運が良ければ一点物に出逢えるかも」と購買意欲を刺激する。彼は武器をカジュアルにした革新者と言われている。

 

【グッドスタンダードの通常メニュー】

木刀       (100P)

竹槍       (200P)

石の槌      (300P)

鉄の剣      (500P)

銅のナイフ    (800P)

銀の杖      (1,200P)

ゴールドスリーブ (2,000P)

 

【参考:市場価格】

ジルコニアサーベル(2,000,000P)

ロングスケール  (5,000,000P)

 

<(上にはないが)東の兵士レイニーが持つ雨矢鳥>

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「瞬速の矢が如く」 

【00-07】トップオブザタイム

 種族を超えた戦い。純粋にこの世で一番誰が強いのか?という問いかけに応えるかの如く、一年に一度、春から夏にかけ、初戦から決戦まで二か月ほどを要するイベントが開かれるようになった。

 日常、コロシアムでのエアバトルは言うほど発生せず、コンサートやエキスポの展示として使われていたが、トップオブザタイムが開催されてからは、準備~片付け~翌年の計画作成までを所要期間とされ、施設設備の稼働も比例して増えている。

 その経済効果は凄まじく、通常のエアバトルと比較しても10倍以上の集客と市場規模が見込めていた。コロシアムのある5つの都市で順に行われるが、開催地にとってはまさに特需である。

 ルールも単純明快。以下に箇条書きすると、

・原則、1対1。

・制限時間は2時間(一本勝負)。

・武器やシンボリックの召喚は可能。

・優勝賞金は3,000,000P。

・優勝者は翌年出場できない。

・5回優勝で殿堂入りとなり、以降は出場できない。

・10年に一度、トップオブザエイジという節目の大会となり、賞金額も2倍となる。この大会ばかりは殿堂入りの出場制限が解除される。

 その他、テーマソングはポップバンド:黒山羊シュレッダーの「ビリビリメール」である。

 このイベントの考案者は今をときめくフリードル。幼馴染のガバディトリスタンスとたった3人で具現化してしまった。彼らはサウザンドエディの卒業生で、在学中はずっと文系のトップだった。

 デキる人達が企画した最大級の祭りに世界中が乗っかっている。

 

<フリードルが持つ短剣ミスリルキルド>

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【01-07】メタルとインフェルノホース

 東のルーカス火山には溶岩の湖(うみ)が広がっている。ロマンディアの王子メタルにとってこの灼熱の地は、直近2-3年における修行の場所であったが、普段聞きなれないような轟音に違和感を覚えたという。

 突如出現したシンボリックはインフェルノホース。その生息場所もあって、滅多に出会えない超レアキャラ。獄炎を纏い、また、マグマの景色と同化するため、見つけ出すことが大変困難だという。

 長い鬣(たてがみ)は逆立ち、赤く燃えているかのよう。黒光りの筋肉からは熱気と光が出ている。火の国を統べる威風堂々の姿であった。

 「この瞬間を逃す訳にはいかない!」興奮の末にいきり立ち、死に物狂いでスナップに納めることができた。恐怖や不安を弾き返し、クリティカルな喜びに暫し浸る。

 シンプロDBのランクは「A12」と上級。高い知性とバランスの取れたステータスを持つ。最強の相棒を手に入れたメタルは、次世代の覇王になるべく、より修行に精進するのであった。

 

インフェルノホース>

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<東の国ロマンディア>

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【04-03】新たな王

 イトクロックは北西の王となった。その力を誇示するようにロングスケールを掲げ、勇猛果敢に攻め続けた。メインの戦力は「ルッシオの風」とダークタートルの一派で構成される。オールドカマーとニューカマーが競演するバランスの良いチームとなった。

 彼らは西とのエアバトルにより離れ小島のオペラガーデンを獲得した。その島は豊富な漁獲量を誇るリゾート地であり、軍事基地の要所として、モニタリングの機能も備える地政学的にも極めて重要な島。今般、配備された巨大戦艦「スランバー」は、新たな仲間であるビッグストレージ船長が操る。

 クロックには、オペラガーデンを世界最高峰の芸術と演劇の島にするという構想があった。まずは、空路と海路をつなぐ交通網を整備、併せて島で体感できる非現実感を売りに、顧客がリピート化したくなるサービスを展開させた。

 経営コンサル肌の新たな王は時代の潮流に乗り、今一番旬な人になっていた。

 

<ビッグストレージが持つスピネルアックス>

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「ザ・バイキング!」 

【00-06】リブート ~第二章~

 あの大戦からしばらく経った所に居るが、時を戻してその後に起こったことを綴っていく。

イトクロックは史上最高の武器とされているロングスケールを手に入れ、その後、北西の王となった。ビッグストレージという心強い仲間もでき、領海や領土を広げている。

・北は既定路線でセロラインが受け継いだ。ライバル達も順当に要職に就き、新体制がスタートした。なお、引退したバストーラは悠々自適の暮らしの中で、陶芸等を始めたようだ。

・上記の2項により北海連合は解散した。

・中央は新たにフリードルというイベンターが出現した。幼少の時から彼の企画は周囲を巻き込み熱狂させる才能があるという。

・遺産(ロングスケール)を譲ったナイトコアは、対外的には兄として威厳を取った体裁を示すも、虎視眈々と次世代の覇権を収めようとしていた。

・薬売りのクリスという男が世界中で目撃されている。「イーッヒッヒッヒッ…おいしい薬はいらんかね?ただしリスクは自分持ち…イーッヒッヒッヒッ…」誰がどう見ても絶対に怪しい。

 

<西の王ブランド・ジャックが持つヒートプローブ>

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「第二章、着火!(リブート)」

【00-05】エピローグ ~ブラザー~

 接点のない年の離れたナイト兄弟が、父の遺産「ロングスケール」を巡って巻き起こす様々な出来事が争いの根源となっている。

 取り巻く環境も混沌と渦を巻くように絡み合う。そして各国の覇権争いも激化することとなる。

 

 武器やシンボリック等が権力の象徴とされているから、限られた資源に対するリスペクトと欲求が同時に呼び起され、戦わずにはいられないのである。

 セントラルシティ、イーストハイウエイ、北海連合(ルッシオの風)の三つ巴となった状況において、以降は個別のエアバトルで白黒をつける展開となる。

 

 勝利し、独占という快感を味わう者、敗れ新たな動機を探す者、歴史が繰り返される中でオーディエンスは熱狂する。

 

 

第一章 完

 

 

 以降の描写は文字だけだと伝わりづらいので、この物語は一旦完了といたします。ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。

 今後は、アナザーストーリーを書き溜めて、またリリースしたいと思います。

 

 ブルースター・ストリーム