【00-07】トップオブザタイム
種族を超えた戦い。純粋にこの世で一番誰が強いのか?という問いかけに応えるかの如く、一年に一度、春から夏にかけ、初戦から決戦まで二か月ほどを要するイベントが開かれるようになった。
日常、コロシアムでのエアバトルは言うほど発生せず、コンサートやエキスポの展示として使われていたが、トップオブザタイムが開催されてからは、準備~片付け~翌年の計画作成までを所要期間とされ、施設設備の稼働も比例して増えている。
その経済効果は凄まじく、通常のエアバトルと比較しても10倍以上の集客と市場規模が見込めていた。コロシアムのある5つの都市で順に行われるが、開催地にとってはまさに特需である。
ルールも単純明快。以下に箇条書きすると、
・原則、1対1。
・制限時間は2時間(一本勝負)。
・武器やシンボリックの召喚は可能。
・優勝賞金は3,000,000P。
・優勝者は翌年出場できない。
・5回優勝で殿堂入りとなり、以降は出場できない。
・10年に一度、トップオブザエイジという節目の大会となり、賞金額も2倍となる。この大会ばかりは殿堂入りの出場制限が解除される。
その他、テーマソングはポップバンド:黒山羊シュレッダーの「ビリビリメール」である。
このイベントの考案者は今をときめくフリードル。幼馴染のガバディ、トリスタンスとたった3人で具現化してしまった。彼らはサウザンドエディの卒業生で、在学中はずっと文系のトップだった。
デキる人達が企画した最大級の祭りに世界中が乗っかっている。
<フリードルが持つ短剣ミスリルキルド>