【06-04】ナンド族との出会い
南の学生ルシール、ゴア、グレゴリーノの仲良し3人組が挑んだ大冒険。事の発端は、ユニバース図書館で原住民にかかる文献を見つけたことだった。
文献の神秘的で魅力的な記載に、原住民はどんな暮らしをしているのか、何を食べて何を信じているのか、どんな言葉を話すのか等々、興味と関心が止まらなくなった。
その流れで学園内の購買エリアにて装備品や身の回りの物を購入し、フィールドワークに出かける運びとなった。
ゴールまでの距離は推定で400~500km。山道なので移動は原則徒歩。途中、マイルストーンの如く、ヘビースネイクという特大の蛇や珍鳥ワシタカファルコンが道を阻んでくる。
逃げるのに必死でスナップにこそ収められなかったが、そんな遭遇も忘れられない思い出となった。
出発から2週間くらい経過、ディエゴ山脈の西側へ入ると、どうも人の住む領域に足を踏み入れた感覚がある。すると、原住民の少年ゼコペッタが人懐っこく寄ってきた。どうやら道案内をしてくれるらしい。
そこからさらに2時間ほど歩くと、遂にジャングルの奥地、秘境中の秘境である「ナンド族」の村に到着した。
長のタンディッシュは、最初こそ警戒していたが学生達が危険ではないことが分かると、捕ってきた野獣の肉料理や木の実でもてなしてくれた。
話を聞くと、この村では15歳で成人し大体農耕の仕事を始める。また魔女のトラバーサと神の子フェルナンドが村の意思を決定しているという。原始的な秩序を見ることができた。
企画から3か月弱。学園に戻るための別れはとても辛かったが、苦難を乗り越え、辿り着けた経験と素晴らしい発見と出会いの連続は、彼らを確実に成長させてくれた。
<南の国サウザンドエディの地図>